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でじちんのオリジナル自作フィギュア&デジタル造形 超入門!(概要編)

2023年8月11日

デジチン

この記事や、関連記事では「自作フィギュアを作りたい!」と思った方向けに、

初めから終わりまで網羅的に情報共有をしたいと思い書いています!

この記事がお役に立てそうな方

  • プラモ等の塗装が好き!でも、自分でも作りたいと思っちゃった方
  • 粘土やパテでフィギュアを作っているが、デジタルに興味が湧いてきた方
  • 「やりたいけど自分はそういう教育を受けてきてないから無理だよ…」という方

ちなみにこの記事を書いている人の簡単なプロフィールは以下の通り!

  • 映像・ゲーム、フィギュア原型、3DCG……とは遠い業界で働いてる、サラリーマン。
  • 2022年1月に立体造形に目覚め、本ブログを開設。創作しつつ、得られた学びを情報発信!
  • 憧れのワンフェス(2023夏)に出展!
  • ブログ収益うまい棒10本達成
デジハム君

結論:自作フィギュアは作れる!…足りないのは「全体感がわかる情報」だと思う。

着彩前のオリジナルフィギュアたち。

自分が「立体造形をやりたい!」と思った約1.5年前。

その時事を思い出すと、何から始めたら良いか分からず…

デジチン

「今はデジタルで造形をするらしい」

「まずはZBrush(デジタル造形ソフト)の教本やチュートリアル動画見ればいいかな?」

「3Dプリンターってどれ選べばいいの?塗装ってこれでやり方合ってるのかな?」

と、随分あちこち情報を探したり、遠回りをしました。

もちろん、この経験のおかげで「作りたいものにあわせて、方法を選択できる状態」になったので、結果オーライとは言えるのですが…

もし自分1人で抱え込んでいたら、多分詰んでたなとも思っています。

自分がここまでこれたのは偉大なる先人のおかげです。

デジチン

フィギュア作りの学校等に行けば効率的なカリキュラムが組まれてるんだろうけど、時間とか余裕が取れなかったと思う…

ただ、自分の場合は運がよく、要所要所で、偉大な先人にアドバイスを頂いたり(直接・間接両方!)して、

作品を作って人に見てもらう所までなんとか到達できました。

先人のアドバイスと、書籍やWebで学んだ内容から徐々に「全体感(全体像)」がわかってきた、とも言えそうです。

「全体像」を知り、まずは「1回通しでやってみる」の精神で!

この「立体物の創作」は、形づくりなり、塗装なり、1つ1つの分野が、メチャクチャ奥が深いです。

全工程に、専門の職業があるレベルです!

プロの世界は分業化も進んでおり、なかなか全体像を抑えるのは難しいです。

だからといって、「自分には無理だ…」と萎縮してしまったら、もったいない!!

そのようなわけで、「全体感のわかる情報」を共有しつつ

デジチン

「やり始めはこんなもんだよ!」

「でもやり続けると、少しづつ成長するよ!」

を紹介していけたらと思い、この記事を書きました。

既存作品の力・世界観を借りる(二次創作)のもあり!

この記事は「オリジナル〜」とタイトルに入っていますが、特に創作活動初期は

「自分が好きで好きでたまらない!」推しなキャラクターを題材に作るのは、モチベーションの観点からもオススメです!

自分もよくやってますし、創作観点で改めてキャラクターを観察すると「ここ、こんな風になってたんだ」という新たな気づきも得られます。

「二次創作作品を、版元の許可なく販売するのがNG」なだけであって、写真にとってニッコリした後にSNSにあげたりするのはOKなのです

デジチン

二次創作の場合、一次資料がたくさんありますし、ファンアートもたくさんあります!

それらの作品をまねっこしつつ、自分の「グッと来る何か」を徐々に入れていくのが良いのではないかと!

作品作りの5ステップを知って、まずは作って一歩を踏み出そう。

下に一枚の写真があります。

←oldest!! —- Latest!!→
  • 一番左はちょうど一年前の作品。初めてNomadSculpt(iPadのデジタル造形アプリ)でカタチを作り、3Dプリントして、筆塗り塗装したものです。
  • 真ん中は3か月前の作品。上記と同じ条件でNomadSculptのチュートリアル記事作成のために「エイヤ!」で作った作品です。
  • 一番右の作品は「ワンフェスに出るぞ!」とオシリに火がつき1ヶ月程前に作った作品。複数作品を同時並行で進めつつ、パーツ分割したり、Blenderでメカ作ったり、エアブラシ+筆塗りを試したりで、色々ありつつ作りました。(写真撮る時に尻尾つけるの忘れた…)

お伝えしたかったのは、大まかな作業手順は変わっていない、ということです。

ほとんどの場合、フィギュア制作は以下の5ステップを通るんじゃないかと考えています。

  • 1.コンセプトを考える(資料を集める、シーンやポーズを妄想する、紙にキーワードや絵を描き出す)
  • 2. カタチを作り出す(自分の場合は主にNomadSculptを使います)
  • 3.3Dプリンターで立体物として出力する
  • 4.塗装する(筆塗りは自宅で、エアブラシは専用スペースを借りる)
  • 5.写真に撮ったり、展示してニッコリする(重要!)

もちろん作品によって、やることが多少変わることはあります。

例えば……

  • メカっぽいものを作りたい → Blenderでハードサーフェースモデリングをする。
  • 「これは手で作ったほうが上手くいく気がする」 → 物理粘土(NSP)でカタチを作って、3Dスキャン(フォトグラメトリ)→ NomadSculptに読み込んで作業続行!

それでも、おおまかには、先程の5ステップを通ります。

作りつつ、考えつつ、学びつつ。比べるのは過去の自分と!

繰り返し作るたびに、新しい発見や改善点が見つかり、少しづつ技術が向上したり、作品が成長していきます!

もちろん、全部が全部を、作品として完成させる必要はないと思っています。

技術・スキルを向上させたいとか、「作りたくて突発的に作ってしまった」、自分もそんな習作がたくさんあります。

デジチン

このとき、本当に超重要なのが「比べるのは過去の自分」にすること。

他人と比較して凹み始めると地獄へ一直線です(自分も昔やったことあります…)

「このひと、すげー!!」とか「自分もいつか、こんな作品作るぞ!」って

思えていれば心穏やかに創作活動が続けられますね。

(それが難しいのだけど。)

デジハム君

各ステップに関する詳細情報!

さて「全体でざっくり、5ステップ!」と言ったのですが、現状このブログだとカンペキには網羅できていません!

※「ステップ2: カタチを作り出す」のiPadアプリ「NomadSculpt」のチュートリアル記事は、日本語圏ではかなり充実している…はず(2023年8月現在)。

網羅的に書いている記事もあるのですが、15,000文字あるのでゴツいです。

なので、本格的な記事が揃うまで、一部言及している記事のリンクを張ります!

1.コンセプトを考える

コンセプト検討特化記事ではないですが、エッセンスは入っています!

2. カタチを作り出す

3DCGソフトウェアでカタチを作る事を「デジタル造形」と言いますが、

ZBrush一択な方もいれば、Blenderを使う方、自分のようなNomadSculpt大好きな人もいます。

最近は10万円前後で本格的な3Dスキャナを購入することも可能ですし、

スマホで写真をたくさん取って3Dデータにする(フォトグラメトリ法)も安価〜無料でできます。

作りたいものに合わせて、また、自分にしっくり来たもので作るのがオススメです!

デジチン

一点ご注意!創作系のブログやnoteを見ていると、本業クリエイター出ない方が「ZBrushを習得するのに挫折と再起を繰り返して1-2年かかった」と書かれています。そしてコレ、すごい共感します笑

あまり急いだり焦ったりせず「1-2年くらいを見積もって、デジタル造形で作品を作っていくぞ」くらい、どっしり構えていた方が、

変にハードルをあげすぎず、ポコポコ習作を作りつづけられ、経験値が溜まっていくので良いかもしれませんね。

デジタル造形

パソコン / Mac

デジタル造形業界(?)のデファクトスタンダードはZBrushですが、買い切り価格は10万円以上と、ちょっと勇気がいるお値段です。

(その代わり、グラフィックボードを必要としないのでビジネスユースのパソコンでも動く可能性があります!)

そのため、みなさまの第一候補として上がるのは、無料で使えて高機能なblenderだと思います。

以下の記事でもスカルプトモードについて解説しています。高機能ゆえ操作に混乱したり、パソコンの要求スペックもやや高め(少なくともグラボ必須)な点がネックですが、「まず触ってみる!」の精神で触れてみましょう!

iPad

もしiPadを持っており、それがApple pencilに対応していれば、個人的に推しアプリのNomadSculptが使えます!ぜひ触ってほしいです。

それ以外にもForgerというアプリも解説してしています。

粘土造形(彫刻セミナー)

立体で見れて、両手で操作画できる、物理ねんど!

練習にも、おおまかな形を作ってを3Dスキャンし、デジタル作業に持っていくこともできます!何より楽しい!

スマホで粘土を3Dスキャン(フォトグラメトリ法)

※Macの方は「PhotoCatch」というアプリで無料で合成できます。

スマホで完結する「scaniverse」を使われてる方も多い印象です。

以下はフォトグラメトリをうまくやるコツとして見ていただければと思います。

(番外編)人間のセミリアル風な顔を作る

「美少女フィギュア 作り方 (ソフト名)」を求めて、本ブログに来ていただく方も多いです!

自分は本格的な美少女フィギュアは作ったことが無いのですが、作ったあかつきには、ここに追記します!

デジチン

「デフォルメ」という先人の叡智の結晶を、絶賛研究中です…!!

3. 3Dプリンターで立体物として出力する

3Dプリンター所有の検討、機種やレジンの選び方について記載しています。

記事内の「06: 【重要】3Dプリンターの”所有”を検討する。」を読んでみてください!

デジチン

3Dプリンターは年をくだる毎に安価に、解像度も高くなっているので(4Kから8K,10Kへ。)

家が導入可能な環境なら場数をこなして慣れていくのが良いと思っています。

4.塗装する

以下の記事はミニチュアフィギュアや、大きめフィギュアの細部を対象にした筆塗りをメインに解説しています。

最近は専用スペース(秋葉原工作室さん)等でエアブラシ塗装にも挑戦しています!

筆塗り(水性アクリル塗料:アーミーペインター)
筆塗り実践

5.写真に撮ったり、展示してニッコリする(重要!)

作ったものは、少し小っ恥ずかしくても「エイヤ!」で人にさらしてしまうと、

思わぬフィードバックや、新たな人間関係が生まれていきます(これは本当!)

まとめ

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

今までは特定アプリの機能解説が多めでしたが、今後は「自分の手でフィギュアを作りたい!」という方をサポートできるような

記事も増やしていく予定です!

今後も「デジチン工房!」をよろしくお願いいたします!

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