この記事では、「粘土(アナログ)とデジタル造形の掛け合わせで少女型フィギュアが作れる」というテーマに沿って、その具体的な工程を紹介します。
お役に立てそうな方
- フィギュア制作に興味がある方。
- 既に粘土でフィギュアを作ってはいるものの、デジタルへの移行に躊躇している方。
- フィギュア制作のプロセス全体、ワークフローについて詳しく知りたい方。
この記事を通じて、フィギュア制作における粘土(アナログ作業)とデジタルの組み合わせについて、可能性を感じていただければ幸いです!
念願の「人型フィギュア」、ついに完成!
創作活動を始めてから2年が経ち、これまでの積み重ねの集大成として「人型のフィギュア」を自ら設計し、制作することにしました。
構想から制作、そして塗装までの全工程をじっくりと進め、約2ヶ月の時間をかけてこのフィギュアを完成させました。
ただ作ってる最中「この制作過程の一部は、意外にもあまり知られていないものでは?」と感じました。(もったいない!)
そのため、同じような挑戦を考える方々にとって何か参考になるかもしれないと思い、制作の各ステップを振り返りながら記事にしていきます。
小動物モチーフの作品制作が多いですが、思い起こせば最初は美少女フィギュア(美獣人含む)をデジタル造形で作ろうとしていたので初心に帰ってきた感があります。
耳が尖ってると良いとか、銀髪寄りが良いとか、ヘキが滲み出てるぜ。
今回はセミリアル風で作ったけど、今後は塗装も含めてアニメ顔の研究も進めたい!(バランスが難しいのです…)
作ったフィギュア「ポストアポカリプスで生き抜くエルフとチンチラ」
久しぶりにオトモのチンチラと森を出たら、ヤバいクリーチャーが溢れてるし、見たこともない塔がいっぱい立ってて燃えてるし……
武器屋も防具屋もない!剣も弓も落ちてない……この弓矢は矢が見えないけどスゴイ音がする!どうなってるんだ……的な。
「それから、数ヶ月……」とか、
「デカい極悪ハムスターの抗争に巻き込まれる」とか「デカいチンチラに助けられる」とか、空想が膨らむ…
今回、「人型フィギュア」を作るがメインテーマだったのでした。
もう一つの裏テーマは……「ZBrushと仲良くなる」があり、こちらも成功しました!
3Dスキャンデータの修正、装備品、鎧、服(クロスシミュレータ)、ハードサーフェース(ZModler)などなど。
基本的な仕様もようやく頭に入って、ようやく「自分の道具として扱えるようになった!」感覚です!
とはいえ、「ここは粘土で作りたい!」とか「ここはNomadSculptで作りたい!(髪の毛…というか作った!)」と、
場合によって変わるので作りたいものを、作りやすいツールで作るスタンスは変わってません!
具体的な事例(随時更新)
追記予定の記事では、上記作品を作りながら「粘土(アナログ)とデジタル造形の掛け合わせで人型フィギュアが作れる」というテーマを深掘りする予定です。
具体的なステップに沿って構想から制作、塗装、そして展示までのプロセスを詳細に紹介していきます。
1ステップづつ、記事を追加していく想定です。
まだ全部揃ってないのです、ごめんなさい!
「こんな内容になる予定」の概要だけ、書いておきます!
大まかには以下のステップで進めましたが、実際には前後している部分もあります。
1. コンセプト作り
- なぜ「ポストアポカリプス」に「エルフとチンチラ」を投入したか。
2. 技術検証
- 「作りたい!」を実現するための「何を、どうやって?」の話
3. 粘土で造形したものを、3Dスキャン。
- NSP粘土で大活躍!ヨーグルトメーカー。
- 3Dスキャナー不使用で、スマホとパソコンでどこまでいけるか?
- PhotoCatchによるフォトグラメトリ
4. デジタルで造形(ZBrush, NomadSculpt, Blender)
- Blenderでできること、想定外のできなかったこと。
- ZBrushと、ついに仲良くなったこと。
- Zbrushを今から学ぶなら、学習ステップを踏む!な話(本・DVD・Youtubeなど)
- 心の友、NomadSculptについて。
5. 分割作業
- 分割のやり方、ようやく(ちょっと)理解して実践できた話。
- きれいなポリゴンを作ろう(ZBrushでZRemesherもデジメーションもできなくなった後、リカバーした話)
6. 3Dプリント
- 極寒の真冬!それでも一体も脱落させず、一発で出力が成功した理由……温めよう!
- 電気足湯、電気毛布、リモート温度管理。
- 背洗浄や内部効果(中空構造の場合)の話
7. 塗装
- エアブラシ(ラッカー塗料)でなくても、筆塗りで楽しくかっこよく塗装できる話。
- 歯ブラシとファレホエクスプレスカラーによるスパッタリング。
- スポンジトントン法
- アーミーペインター、ファレホ、シタデルで、薄くちょっとづつ色を乗せる。
- イラストレーターの方に教えてもらった、塗装の考え方(立体塗り絵じゃかった!)
8. 写真撮影
- 撮影ボックスと、背景と、照明の話。
- 「スマホ?一眼レフ? JPEG?RAW?」色々悩んだ結果の話。
9.イベント出展
- いざ、ワンフェス2024冬!
10. 満足して、次の作品のことを考える
- にっこりする
- 得られた学びのまとめ
まとめ
この度の作品を通じて、アイデアから完成に至る一連のプロセスを一貫してやり切る事ができました。
作品のクオリティが上がっただけでなく、それぞれの工程でのスキルアップも実感することができました。
最後に自分の過去作品を掲載します。
振り返ると、作るたびに少しづつ進歩しているなぁと思います。
作品づくりと学び、この双方を行う重要性を改めて認識しました。
今後も、得た知識を整理し、言語化して記事などで共有していこうと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
今回もお疲れ様でした!お茶にしましょう〜
いきなり頑張っちゃうと疲れちゃうので、
ときどき休憩を入れながら、ちょっとづつ体得していきましょう〜!
※特に紅茶☕️でなくても全然OKです笑.上のAmazonリンクをポチってもらって、なんでも良いので購入いただくと、でじちんのお財布が暖かくなります!
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