前に買ったアクリル塗料「アーミーペインター」を試して見たくて、メタルミニチュアを筆塗りしてみました!
この記事がおすすめな人
・海外製アクリル塗料(アーミーペインター、ファレホ、シタデルカラー)がどんな物か知りたいかた。
目次
ミリタリーな動物といえばコレ。「Cat Shit One」
少し前に気になるメタルミニチュアを手に入れました。
知る人ぞ知る、ミリタリー動物が大活躍するCat Shit Oneのミニチュアでございます!
10年くらい前に(原作と設定が違うけど)映像化もされてましたね。
↓のYoutubeは1:20くらいから見ると雰囲気つかめるかも知れません!
メタルミニチュアとは…
実は自分も買ってから知ったのですが!
海外では日本と比べてボードゲーム文化が発展しており、中でもイギリスのGames Workshop社の「Warhammer 40,000(SF世界!)」と「Warhammer AOS(ファンタジー世界!)」は自分でミニチュアを組み立てて、ペイントして、サイコロ振って、コマを動かして遊ぶ!という非常にステキな世界を提供してくれています!
日本にもGamesWorkshop社の直営店、その名もズバリな「Warhammer store」というお店があり、ナイスな店長さんがメチャクチャ丁寧に、パッション熱く魅力を教えてくれますよ!(いつかご紹介したい…)
そのWarhammerは、40年以上の歴史があるらしく(!)、その昔は鉛でミニチュアが作られていたそうです。
現在は鉛より安全で、より細部まで造形できるプラスチック製になっているようですが、この記事で紹介するミニチュアは昔ながらの伝統に則って作られているようです。
開封の儀、的なもの。
原作の1stシリーズはベトナム戦争を描いているので、装備もそちらに準拠しています。
おぉ…マジでメタルなフィギュアが出てきた…!
メタルフィギュアのおでましだ!
メタルフィギュア(ミニチュア)って初めて見ました。手にとっても結構重量感あります!
パッキー
主人公各のウサギ(ホーランドロップ)。帽子がトレードマーク。
ボタスキー
映像版だとスナイパーしてましたが、原作だと通信兵なんですよね。
ラッツ
映像版では残念ながら不参加……(設定自体が漫画版と違うし、しょうがない。)
3体いるので塗りの実験をします!
一般的にPVC素材や金属に水性塗料を塗ると色がのらず、弾いてしまうと聞きます。
だからといって無理やり色をのせるために、ほとんど希釈しないでアクリル絵の具を塗ると…
なんとか結果色はのるのですが、ゴツゴツ、ゴワゴワして、筆の跡も悪い方で残って残念なことになった経験があります…。
この時つかったアクリル絵の具はダイソーで売ってる物を使いました。
そもそもの用途が絵画用だと思うので、どうしても層が分厚くなってしまいます。
ちなみにこの時はカッタで切れ込みを入れて、ベロンときれいに一枚に剥がす事ができました。強力!
なのでミニチュア、フィギュア、プラモなどを塗る時は専用の塗料を使いましょう!
そして塗料のより強力にしたい場合は「サーフェイサー(プライマー)」を吹くと良いようです。
一般的にはスプレー缶やエラブラシで吹き付けるのですが、なかなかそれを実行できる環境が無いのが悩みどころ…
幸いなことに、アーミーペインターには「ブラシオンプライマー」という筆塗り用プライマーがあるので、そちらを試してみることにしました。
- がっつり塗り込む → ボタスキー(右側)
- 片面だけ塗って、地のメタル面との差を確認する → ラッツ(真ん中)
左のパッキーは二人の結果次第で運命が変わる。
おや、塗料の名前が…。
これは本当にたまたまだったのですが、パッケージ裏に書いてある色見本と、アーミーペインターの名前が完全一致していました!
ん!?アーミペインターっていつ頃からあるんだ?
軽く調べてみると2007年に最初の製品を販売したとあり、D&D(ダンジョンズ&ドラゴンズ)用の塗料セットも出しているのでソレで一致しているのかも。
テーブルトークRPGのD&Dはやったことが無いのですが、カプコンが出していたベルトスクロールアクションゲームはやっていたので思い入れがあります!(今PS3移植版の価格を見たらプレミア価格になってた…ぐぬぬ。)
(使用している塗料はこちらです)
希釈の概念を知る(でも適量がわからない!)
アーミーペインターは「Shake Well!!」と説明に書いてあるので、使う前にめっちゃ振ります(肩が痛い!)
そうすると、結構粘度の高い液体が一滴落とせるようになるのですが、そのまま筆にのせてしまうとちょっと伸びが悪い。
かと言って水で希釈しすぎてしまうと、ミニチュアに色がのらない…
色々試した結果、色によって粘度が変わるが、最大でも1:1くらいまでに留めれば良い結果が得られることがわかりました。
なお、写真だとアルミホイルの上に塗料をのせていますが、これだと本当に一瞬で乾いて使えなくなります!
ウォーターパレットなるものが世の中にはあるので、そちらを使いましょう…!
メタルフィギュアで、プライマーなしでも色が食いつく。アーミーペインターはできる子。
ただ、後でよーく光を当ててみると、プライマーを塗っていない側は地のメタリックな質感が出てしまった為、
やはりプライマーで一度塗っておくのが良さそうです。
ついにパッキーにも毒牙が...!(プライマー塗ります)
この時はまだメタリックボディでした。
プライマーを希釈して使ってみる。
プライマーもあまり水で希釈してしまうと、ミニチュアにのらなくなってしまう(弾かれてしまう)ので、
あくまで「筆がスムースに動くくらい」(筆に軽く水分が含まれてる程度か、最大でも1:1)にしておくのが良いですね。
少しづつ色をのせていきます。
難所!アイペイント!
小さいモノを塗る時は、Amazonで面相筆セット(上4本。✕3本づつ入って1000円前後だった)が活躍しますが、
こと目元、特にフチの部分を描くにはタミヤの超極細の面相筆に頼るしか無い…!
(商品名は「タミヤ メイクアップ材シリーズ No.153 モデリングブラシ HG 面相筆 超極細 87153」です
写真で見比べると、いかに細いかがわかりますね…
そして時はたち…
目を描くの集中してたら写真取るのを忘れてしまっていたが、ベースの色を塗り終えました!
※フィーリングで迷彩柄も描いて見ました。
結構雰囲気が出てきましたが、ここから更に「クイックシェイド」を追加します。
「クイックシェイドインク」の選択で悩む。
アーミーペインターにはクイックシェイドインクという特殊な塗料があります。
これは地の色(最もシンプルなのは単色塗りつぶすだけでもOK)の上に塗っていき、
溝の部分に濃い色が残ってお手軽にリアル感を出せるという便利なシロモノです。
自分が買った「メガペイントセット」には4種類のクイックシェイドインクが入っていましたが、さてどれを使うべきか…
実験しましょう
色の違いを比べるためにざっくりとグラデーションを作って乾燥させてその上にインクをたらしてみます。
※本当は凹凸があるものじゃないと本領発揮ができないのですが、この時はちょうどいいものがなかったのです。
塗った直後(乾燥前)
乾燥前は水々しいのですが、乾くと印象が変わるので、しばらく待機。
乾燥後
今回のフィギュアは「Cat shit one(初代)」でベトナム戦争時なので、土っぽい色合いも悪くないかな。
「ダークトーン」に決めた!塗った!
良い感じに溝に塗料が入っていくのでいい感じになった!
ラッツ(右)はあとで白く塗り直そう。
感想
本当はこの後、ミニチュア塗装のブラッシュアップとして「ドライブラシ」という手法、工程が残っているのですが
一旦このくらいで止めて置こうと思います!(後日やります!)
アーミーペインターの、初の本格出動案件となりましたが、
使う色をきちんと最初に見定められれば、後は黙々と塗っていくことができ、クイックシェイドを使うことで陰影もはっきりつくので、自然と良い雰囲気な仕上がりになっていきました。
塗った後の塗装の固着もよく、手で持ってあちこち移動させても剥がれないので(流石に爪立てて強くひっかくと削れるけど)普通に遊んだり観賞用途出れば問題なさそうです。
今後他にも色々塗っていこうと思うので、使用感をレポートしていきたいと思います。
今回も読んでいただき、ありがとうございましたー!