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【Forgerチュートリアル】ローポリもハイポリもいける!iPadのデジタル造形(3DCG)アプリ、Forgerを触る!【NomadSculptユーザー向けの内容あり】

2023年4月17日

こんな形で使い方、NomadSculptとの連携方法なども書いていきます。
デジチン

今回は普段紹介しているデジタル粘土アプリ「NomadSculpt」ではなく、「Forger」という別アプリを紹介します!

自分用メモを兼ねて書いているため、普段のテイストより噛み砕きが弱いかも知れません。ご容赦ください!

この記事がお役にたてそうな方

  • Forgerが気になっていて、どんなことができそうか知りたい方
  • NomadSculptやZBrush使いで、どんな機能差分があるか知りたい方。
  • NomadとForger、どっちがいいの!?と、迷われてる方

はじめにForgerとは

iPadで3DCGのモデリングが行えるアプリで、ざっくりといえばNomadSculptと同じ系統のアプリです。

(実はタブレットでスカルプトができるアプリとしては、結構歴史が長いらしい。)

統合型3DCGソフト「Cinema4D」を販売しているMaxon社に2021年に買収され、その後、同社は元祖デジタル彫刻ソフト「ZBrush」も買収しています(重要な伏線)

なぜForger?NomadSculptがあるじゃない!

個人的にはデジタル粘土をゴリゴリ作れて、軽快に動き、かなり直感的に利用できるNomadSculptが大好きです!

ただ、NomadSculptだとまだ搭載されていない機能がForgerに搭載され始めており、触らずにはいられない状態に……!

それはズバリ、ZBrushにあった「ZModeler的機能(面・辺・頂点で形を作る機能。ローポリゴンで作れる)」

そして「Zリメッシャー(元の形状を保ったまま綺麗にポリゴン数を減らせる機能。いわゆる自動リトポロジー。)」

この2つの機能です!

デジチン

どちらも最近搭載された機能で、Maxon社が「iPad版(モバイルな)ZBrushはコレで!」と言ってるように感じる……!

ZModelerとZリメッシャーがあると何が良いのか。

ZModeler(的機能)があると嬉しいところ。

面を押し出したり、辺で分割したり。

ズバリ、「面・辺・頂点」レベル操作ができる=少ないポリゴン数(ローポリゴン)で形を作る事ができます

カクカクした人工物・メカ、いわゆるハードサーフェースと呼ばれる形と、この操作と相性が良いのです。

逆にリアルな人間・生き物やクリーチャーなどはZBrushやNomadSculptのようなデジタル粘土的造形ソフトが向いているとされています(もちろん、スカルプトでなくても作れます!)

また少ないポリゴン数で形を作った後、サブディビジョン(Forgerでは"細分化"と記載)をかけると、きれいな曲面を作ることができます。

これはデジタル造形で高いニーズがある「美少女&少年フィギュア」と相性が良いのです。

私が学んだZBrushの本も、まさにZModelerを多用していて書いてありました。

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デジチン

「え、ZBrushなのにスカルプトしないの!?」と学び初めは結構衝撃を受けたのを覚えてます。

Zリメッシャーがあると嬉しいところ

元々250,000ポリゴンだったものを。。。
形そのまま、ポリゴン数1/50に!(ちなみにこの画像、目鼻の対応ミスっています..本当は円形になって密度が高くなります)

ZBrushやNomadSculptはポリゴン数を気にせず、ゴリゴリ作っていける所に強みがあります。

例えばNomadSculptなら数百万ポリゴン、ZBrushなら数千万〜億ポリゴンというレベル感を扱える。

ただ、ポリゴン数が多すぎると他の3DCG系ソフトに持っていけなかったり、リアルタイムに動かす必要がある場合、重すぎて使えなかったりします。

(ゲームやVRで使う3Dデータの場合、一桁万ポリゴンが良いそうな。)

そのため、ポリゴンの流れを綺麗にしつつ、ポリゴン数を削減する必要があり、この作業をリトポロジーと言います。

コレを手動でやるととても大変ですが、これをサポートするアプリがiPadだと「CozyBlanket」、PCだとBlenderのプラグイン「Retopoflow」などを使って進めるそうです。

この作業を自動で、かついい感じに処理してくれるのがZBrushに搭載されていた「Zリメッシャー」です。

デジチン

「iPadアプリでZリメッシャーみたいなのあるといいのにな」と思っていたら本当に実装されていたという流れ。

触ってみた感想......だいたいZBrush!

ZBrsuhのユーザー体験をそのままiPadで再現したのがNomadSculptだとすると、ForgerもかなりZBrushに近いです!

大体は「多分こういう機能があるだろう、ああ、あったあった」で利用できるのですが……

ただ、どんなソフト・アプリにせよ「微妙に操作方法が違う」「このアプリの○○機能は、どこにあるんだ?」は最初発生しがち。

(マスク機能のショートカットが「Control」ではなく「C」だったり。そもそも初期設定でボタンも表示されてなかったり)

そんなわけで、以下画像にまとめてみました!

NomadSculptユーザーはこの設定をするとやりやすいです!

初期設定だと、マスク機能のボタンがなかったり、Nomadと微妙に並び順が違かったりします。

Nomadユーザーの方は最初に簡単なUIカスタマイズをしましょう!

機能&キーボードショートカットをまとめています。

まずは「モデル」モードから。こちらがZModeler的な「面・辺・頂点」を操作できるモードになります。

最初は戸惑いますが、数時間触ってると慣れます!

そしてこちらがスカルプトモード。

ブラシ一覧の1番右端に「Zリメッシャー」があったり、4本指タップでラジうすメニューが出現したりします。

デジチン

個人的には、視点移動が楽になる機能やボタン・ショートカットが充実すると良いなあと思ったり。

今後のアップデートに期待!

Forgerのメリット&デメリット

さて、数時間ほどForgerを触ってみて気がついた良い点と、もう一声!なポイントをまとめていきます。

良いところ:

  • ZBrushの有名機能を、短期間のうちにiPad版にぶち込んでくるスピード感。今後のアップデートに期待が持てます!
  • かなり良心的なプライス(月額200円、年間1600円。買い切りは無し。) 他のiPadの3Dソフトはもっと高い(CADソフトだからかな)
  • ZBrush・NomadSculptユーザーであれば、学習コスト低めで使うことができる。

デメリット:

  • 現バージョン(v2023.3.0)で、挙動が怪しくなる時がある(4本指タップのラジアルメニューが作動しなくなる等、ブラシが暴れる・ストロークがつながらなくなる等)
  • 視点操作はNomadSculptのほうが直感的な印象。(ただ、慣れの問題や、Cinema4Dとユーザー体験を揃えてる可能性があるので超深刻というほどではない。)
  • ローポリモデリングと両立させるためか、10万ポリゴンを超えると重くなりはじめ、50〜100万ポリゴンを超えるとわかりやすく処理待ちが発生し、クラッシュしやすくなる。
    • ※自分が使ってるiPad Pro 12.9(2018)がメモリ4GBというのもあるかも。今のiPad(M1〜)ならもっと攻めれるかも?

ForgerはNomadSculptと連携して、使っていく。

個人的にForgerは以下のように使おうと思っていました

  • NomadSculptでゴリゴリスカルプティングして、
  • たまにハードサーフェースが必要な時や、Zリメッシャーを使いたい時にForgerに移して作業し、
  • またNomadSculptに戻して…作業続行。
  • 最終的にはPC(blender、ZBrush)で仕上げ

ただ世の中甘くない!

NomadSculptは書き出し形式として「glTF, OBJ, STL」から選べ、Forgerはインポート形式として「OBJ, ABC, C4D」に対応しています(エクスポートはOBJ, STL, USD, C4D形式)

つまり「OBJファイル」ならパーツを分けたままインポート&エクスポートが出来る!

……と思っていましたが、NomadSculptでOBJ形式で書き出して、Forgerにインポートすると全てのパーツが結合された状態になってしまいます。

内部データ的にはパーツが分かれているので、回避方法としてはForger側で「サブメッシュで分離」を行うことでパーツ分けは可能です。

この場合、パーツ名が消失するのでパーツ数が多いと厄介ですが。

パーツ名を保持したままForgerへのインポートは、間にBlender(PC)を挟む事で可能になります。

  1. NomadSculptでOBJファイルを書き出す。
  2. Blenderにインポートし、Blenderで「ABC形式」でエクスポートする。
  3. 「ABC形式」をForgerにインポートする。(無事パーツがバラバラな状態で読み込める!)

もしかしたら完全に上手くやる方法もありそうではありますが、

IPad単体でもデータ連携できるし、一手間PC経由するだけでパーツ名も保持できるので

上手く使っていきたいと思っています!

こんな感じで。

まとめ

iPadでスカルプティング(デジタル造形)に、新しい流れが生まれました!

「ForgerとNomadどっちがいい?」と3DCG初心者の方に問われたら、自分の場合は直感的につかえて、多少のムチャも許容してくれるNomadSculptをオススメするかと思います……が、Forgerオンリーでも作品づくり、いける気がするします!
(Forgerは3DCGをある程度わかってる人が触ったほうが真価を発揮できると思う。)

そして既に3DCGをやってる人にiPad環境をおすすめするなら、NomadSculptとForgerを併用していくスタイルをオススメすると思います!

デジチン

実際「パーツ名」の問題を除けばiPad上で「Nomadでゴリゴリ作る → Forgerで自動リトポ&ローポリモデリング → Nomadに戻して更にゴリゴリ作る」というワークフローができたわけでコレはなかなか熱い。

Blenderを間に挟めば「パーツ名」の問題はクリア。データはiCloudDriveとかで連携すれば手間もないし!

というわけで、iPadの3DCGアプリ「Forger」をざっくり使ってみた内容まとめでした。

最後に…

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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