彫刻 感想

動物から幻想生物まで!造形力・モデリング力を上げる、彫刻セミナー「動物クイック&キャラクター造形クラス」参加レポ!

2023年1月15日

はじめに。

みなさまこんにちは、でじちんです。

この記事では、2022年12月に行われた「彫刻セミナー:動物クイック&キャラクタークラス」に参加したときの話を書いています。

いつも「参加して本当によかった!」と言っていますが、今回、自分の作りたかったキャラクター(ドラゴン)を作る事ができました!

これがすごい自信につながったので パッション熱めでお伝えします!

この記事がお役に立てそうな方

  • 粘土やデジタルで動物やクリーチャーを作りたいと思ってる方。
  • 彫刻セミナーの「動物・クリーチャー系」クラスを検討されている方。
作りたいキャラクターを作れてテンション上がってる時の様子。

参加した動機

動物を作るのは(も?)難しい!

実はもともと、片桐先生の本を読んで動物を作っていたんですね。

その時の記事が↓になります。

楽しく作ってはいるのですが、「どこかがおかしいな」という気持ちが頭をかすめたり。

デジチン

例えば……「このお馬さん、ちょっとお尻がプリティすぎじゃないか」とか。

「動物の肩甲骨ってどうなってるんだろう」とか。

「犬の顔が、むずい!」とか。

人間の形は少しづつ理解が進んできた気がするのですが、動物は難しい……

そんな時に 彫刻セミナーのアナウンスで「初の動物クイック講座を開催します!」という連絡が届き、(一瞬悩んで)参加を決意しました!

「1日目、2日目は動物クイック。3日目は自由に作ってOK!」

冒頭でも書いているとおり、動物を作るのは楽しい!でも何かが足りない……。

動物作るの楽しいけど、参加しようか、一瞬悩んでいたのですが以下の文面を見てテンションが急上昇!

「1日目、2日目はモチーフ指定。そして3日目は自由に作ってよし!

この瞬間に脳みそに以下が走りました。

デジチン
  1. 密かにドラゴンを作りたかった!
  2. 具体的に言うと「ヒックとドラゴン」のトゥースレス。
  3. いつか作りたいと思って、作ってなかったやつ。
  4. 基本も学べるし、作りたかった物にもチャレンジできる。
  5. よし、参加しよう!

……シネマオーケストラに行っちゃう位には好きなんです。はい。

また行きたい!(ちなみに前後日程でバック・トゥ・ザ・フューチャーもあった!)

そんなわけで。

1~2日目で四つ足動物の基本をしっかり抑えた後、満を持してドラゴン作るぞと息巻いて参加を決めたのでした。

デジチン

でも実は、直前までドラゴンを作るのをためらっていたのです・・・理由は後述。

実際のところ、参加してどうだった?

自分の上達を実感することができた!

片桐先生に「上達したね、かなり練習した?」とに言ってもらって、よっしゃ!となりましたが、
自分自身でも)「あまり迷わず、考えながら造形ができるようになった」と自信を持つ事ができました。(大事。)

実は初日の朝に、こんなことを書いていました。

これらは、一言で言うと今まで片桐先生に教えてもらった知識ですね。

加えて、自分が彫刻をしていて「こうしたらうまくいくなぁ、こうするとうまくいかなくなるなぁ」といった経験則。

今回は2022年12月の開催ということもあり、今年の総まとめ的な、感覚があったのかもしれません。

【重要】ずっと作りたかったものを、作ることができた。

ドラゴン。

代表的なクリーチャーで、空想生物。空想生物なので解剖学もない(人気なクリーチャーなので探せばあるけれど)。

おそらく、時間もかかる……そんなわけで参加を決めたけど違うもの作ろうかなと考えていました

つまり、ちょっとビビってたわけだ。

デジハム君

だけども、初日の朝イチ。片桐先生とお話をし…

「たしかにドラゴンは大変だ。でも作りたいんなら、やろう。と背中を押していただき、踏ん切りがつきました!

初日、2日目は早めに帰宅して、骨組み(翼も!)を黙々と作り、最終日に一気に作り上げることができました。

デジチン

最初、ヒックとドラゴンの映画本編を資料にできないかなと思っていました。

……が、モーションブラーが入っていたりで、資料集めるが大変でした。

ここはもう、愛でカバーするしかないですね

当日の様子を写真とツイートで振り返る。

1日目:犬を作る。

骨組みの段階で、かっこよく!

自分は「初日は犬、2日目はライオン」を作ることにしました。

1日2体を目指してクイック造形!1体目、2体目でポーズを変えていきます。

まずボリュームゾーンの胴体から。
悩むポイントは、人間と動物で同じ!?

作っていて「実は人間と悩むところが共通なのでは」と気がつきました。

つまり「背中」「骨盤と大転子」

自分が前に作っていた動物が、やたらプリティなお尻になってしまったのは、これが原因でした。

ただ、様々な角度から見る、ぐるぐる回して光を当てて形を探る、資料をよく見る、片桐先生に指摘いただく……

これがうまく繋がって、混乱&迷走が発生しなかったな、と思います。

クイックなので、いさぎよく二体目へ。

2日目:ライオンを作る!

まずは1体目。ポーズはベーシックな四足歩行です。

ただ、ちょっと慎重に前進をかがめているようなポーズで、
姿勢を低くしている状態なので、手足はもちろん 重心を低くなっています。

スクレーパー、サク!で次のポーズへ…!

2体目は、ちょっと難し目のポーズで、木の上を歩いているようなものを選択。

そのため、足が直線上に並び、ちょっと腰が引けていのか、前は重心低めで後が上がるイメージでした。

慎重になっているポーズ…
デジチン

いままでポーズを考えるとき、なんとなく作りがちだったんですが
「この子は今、慎重になってんだなぁ」といった観点を

少しづつ盛り込めるようになったな、という気づきがありました。

人間の場合もそうですが、ポーズを取るにはそれなりに理由があるので意図的に盛り込んでいきたいと思いました!

中心線をひき、真上も含む360度くるくる回して、チェック!

3日目:ドラゴンを作る。

急いで作った羽が後ろに写ってます。

ついに3日目、ドラゴン作り!……ですが、今までの動物とプロセスが大きく違うかというと、そんなことはありません。

骨格を意識して、胴体・手足と徐々に形を作っていきます。

ただ骨組みは既存の動物のものを単に流用するだけだと、使うと足が長すぎたり首が長すぎたり

デジチン

なので、映画のイメージを思い出しつつ「ちょっと手足長すぎない?」と、粘土を盛る前の調整が結構はいりました。

また3日目は、どこ部分にどれだけ時間を割くかがポイントになりました

「10時開始で、18時までに完成。」そのことを考えると、細かな鱗を作っている時間はなさそう。 なので

細かなテクスチャーは対応せずぱっと見て誰だかわかる造形を目指しました。

うまくペース配分して作れたと思います!

うまくいった理由を考える

光源の重要性を知る → 光と影を頼りに、形を捉える。

今回のセミナーでは、初めてライトを持ち込んでみました。

光源、大事ですね…

ライトといっても、ビデオカメラ用LEDライトと、ダイソーのタブレットスタンドを組み合わせた即席モノです。

それでもこの光源のおかげで、さまざまな発見がアリアmした。

例えば真上からの光を当てると「そこ影はつかないだろう......と言う事は余計な凹凸がついてるのでは?」という点に気がつけました。

デジチン

自分が買ったモデルだとバッテリーが2個ついてくるので事前にフルチャージしておいて、

使ってない方をモバイルバッテリーで充電しておけばセミナー中、ずっと使えました。

バッテリー駆動だとコンセントが近くに無い席を選んだときでも安心ですね

回して観る、離れて観る。ついで自分も客観視する。

今回はターンテーブル上でも回す、素手で持って回す。それらが実行しやすいように、卓上を整理整頓していました。

このおかげか、「こんな真っ平らになるはずはないだろう......ということは、いつの間にか丸みがなくなってしまった、修正!」ができるようになりました。

ここまで書いていて気がつきましたか、作ることに没頭しすぎないで自分を客観視できていると、混乱&迷走せずに作れます

何事にも通じますね、コレ。逆にいうと没頭しすぎたときは一旦休憩挟んだほうが良さそう。

デジハム君

特に印象に残った「作品の力強さ」について

今回のセミナー参加で特に印象に残ったエピソードがあります。

それは作品の力強さについて。

これは今回の大きな収穫でした。

今まで自分が作品を後作っているときに「なぜか分からないがいイマイチ、または貧相に見える」と思うことがあったのですが、その理由が分かりませんでした。

今回もドラゴン(トゥースレス)を作っていて、中盤になり、同じ現象が発生しました。

その時に片桐先生に「力強さが足りない」と、アドバイスをいただきました。

力強さとは…!?

デジハム君
制作途中だけど「粘土を持ってるだけな印象」

片桐先生の魔法のワンストロークが、羽の部分に入りました!

左羽に力強さが!メリハリ?骨が入ってる感?

これを見ていて、ハッっと気づいたのです!

デジチン

自分の場合、どうしても「ちょこまか」と作る傾向がありました。

ゆえに「部分で見る」と細かいけど、「全体」で見ると形が見えづらいというか、メリハリがない

印象があったのかなと思います。

片桐先生の場合はワンストロークで決めるというか……小刻みに手を入れないからこそ、力強さが出るのではないか

これはなんだか、イラストやデッサンなどにも通じるものがあるのではないか。

少し離れて見ても、そう作られたものはメリハリが=陰影もはっきりするので、結果として情報量が多くなる。

もちろん鱗を掘るといった、ディティールも大事だと思うのですが、その前提となる形の良さがあってこそだと、改めて感じました。

デジチン

今まで多少デコボコしてても「後でレークツール(粘土をならす道具)でキレイにすればいいや」的な考えがあったのですが、それが作品に力強さが出ない原因だったなと気がつきました。

おわりに。

今回「自分の中の殻を破れた」「自分の作りたいものを作る」と言う目標も達成できた、記念すべき会になりました!

また、一緒に3日間、創作をともにできた皆様、とても感謝しています!

皆様のアイデアで無事に家に持ち帰れました…!

2022年最後の彫刻セミナーとなりましたが(というか、今年が初参加でしたが)、今回は技術面や考え方、そして空想生物(自分が作りたかったもの)の作ることができて、自分が感じる自信につながった実感があります

ここまで来たら、あとは創作を続けていくだけ!(粘土造形、デジタル造形、ブログ……その他の時間配分が難しい!)

デジチン

いやーでも、ホント楽しかった!頑張るぞ!

最後まで、お読みいただきありがとうございました!

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