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Grado製ヘッドホン用イヤパッドを4種類試してみた!

2021年5月30日

「Grado製ヘッドホン用イヤパッドを4種類を試してみた!」というタイトルの記事になります。
デジハム君

(勢いでバキの「全選手入場!!」をやろうとしたけど出来ませんでした……)

純正含めて4つだしね。「Grado製ヘッドホン用イヤパッド4選」みたいなタイトルが正しいかも。

デジチン

Grado製ヘッドホンに装着可能なイヤパッドの写真&感想が並びます。

この記事でお役に立てそうな事

  • Gradoユーザーでイヤパッドの交換を検討されている方
  • 「各イヤパッドつけると、こんな感じなんだ」を知りたい方

2022年現在のハイエンドヘッドホンの現状おさらい

2022年現在において、有線(ステレオミニプラグ・フォーンプラグ)を挿して音声を聞くという行為自体がレアな状況となりつつあります。

もちろん以下のような方もいると思います。

  • 自分好みのアンプで音楽が聞きたい!(音質優先派)
  • 無線だとリモート会議時に不安だから有線ケーブルを使います(機能優先派)
デジチン

ちなみに私は両方とも当てはまります!

とはいえ、今どきのスマホは防水仕様・薄型化のためにフォーンプラグ(凹型)が廃止されたり、そもそもBluetooth接続が一般的になってきています。

Bluetooth接続でも今どきのプロダクトは優れた特徴があります。

  1. 音が普通に良い。
  2. 電池の持ちも、音の途切れも(そこまでは)頻発しない。
  3. アクティブノイズキャンセリング機能が非常に強力(特にSONY,BOSE)
  4. 専用アプリで音を自由に調整できる。(特にSONY…最近は耳の形を検出して最適な音にする機能まで追加された)
デジチン

自分もかつて色々なヘッドホン、イヤホンを所有していましたが(SONYのMDR-Z7AKGのK712 Pro
今は有線でメインで使うのはキャラ濃すぎる音質の「ULTRASONEの PRO900だけになってしまいました。

今後はコアな有線ユーザーが残りつつ、緩やかにスマホ・アプリ連携可能なBluetoothヘッドホンに切り替わっていくでしょう。

Gradoというヘッドホンメーカー

さて、大変前置きが長くなりましたが、ここで本題のGrado社の話にをいたします。

今回ご紹介するイヤパッドは、日本ではマイナー、でもアメリカでは由緒正しきヘッドホンメーカーGrado社のものです。

https://gradolabs.com/

なぜか日本では「変態紳士用(褒め言葉)」が愛用するヘッドホンとして定着しています。

…が、その実、基本に忠実かつ元気いっぱいなサウンドを届けてくれる優等生です。

公式サイトより。「Look mom, no wires.」なんと洗練されたキャッチコピーだ笑

https://gradolabs.com/headphones/wireless/item/74-gw100

¥29,980 (2024/04/22 14:01時点 | Amazon調べ)

私が現在使っているGW100は、世界初の開放型ワイヤレスヘッドホンで音質・装着感ともに良いです。
アプリ連携なんてありませんし、ノイズキャンセリングももちろありません。
それどころか、開放型ヘッドホンの名の通り自分からガンガン音を放出していきます。

価格帯こそハイエンドヘッドホンではありませんが、開放型ヘッドホンなんて、この商品を除くとKOSS Portaproくらいしかありません。

その性質上、文字通り使う場所を選びますが、人目を気にしなくて良い場所であれば非常に楽しく音楽を聞き、仕事もできちゃいます。

(どこかでGW100自体の記事も書いてみたいところです)

ただ、そこまで尖ったキャラクターを感じず、どちらかといえばフラットな感じの音作りであるため、

イヤーパッドの変化で、どのように音がかわっていくのかとても楽しみでした!

デジチン

ちなみにGW100は有線接続も可能。電池切れても使えるのはSONYのWH-1000XMシリーズと同じでありがたいですね!

イヤーパッド全体比較

純正、YAXI、ゼンハイザー
純正、YAXI、ゼンハイザー

Geekria、YAXI、純正
Geekria(Gサイズ)、YAXI、純正

今回以下4つをご紹介

  • 純正イヤーパッド(黒)
  • YAXI社のイヤーパッド(紫)
  • ゼンハイザーのHD414(黄色)
  • そしてGeekriaのGサイズ(黒・ドーナツ型)

はじめに結論を書くと、この中で一番使ってるのはGeekriaのGサイズです。

それはなぜか。私は頭が大きめなので側圧が強めのヘッドホンだとすぐに頭痛がするので、
Gradoの調整版を相当ゆるくしています。

こうなると、前にかがんだらヘッドホンが落ち、首を回せばヘッドホンがずれる、と中々つらい状態となるのです。

GeekriaのGサイズになると耳全体でホールドするような形になるので、多少首を動かしてもしっかりホールドされ、
かつ長時間着けていても辛くならないのです。

ただ、大きすぎるがゆえに、ヘッドレストがあるタイプの椅子を使っていると、干渉して前方にスポーンと飛び出てしまいます。
その際は思い切って椅子の側面を切り落とすとストレスからも開放されて快適に音を楽しむことができます。
(とても純正品ではできないマネです ※理由は後述)

Gradoで私と同じような悩みをお持ちの方は1300円ほどで購入できるので、お試しいただければ幸いです

デジハム君

なお、純正のGサイズは諭吉が1枚飛んでいく値段なので手が出せません…真の紳士は買っていくんだろうなぁ…

以下、個別の感想となります。

1.純正イヤーパッド(黒)

Gradoのレビューを見ると「スポンジが硬すぎて耳が削れる」「どこまでも無骨なスタイル」と評さることが多いですが、ことGW100の純正パッドに関しては意外にもしっとり系のスポンジで耳にやさしい触り心地でした。

ただ、やさしい触り心地すぎるためか、いともたやすく外れます。

Amazonレビューで「GW100を買った帰り道で装着したら、気がついたらイヤーパッドがなくなった」的な事が書いてありましたが、まさにそんな感じです。

また、やさしすぎる触り心地から、恐らく早くタイミングで加水分解が進んで黒い粉がいっぱい出るんだろうな、という先人のコメントが脳裏をよぎります。

早めに次の選択肢を探したほうが良さそうです。

初期装備(外側)
初期装備(装着側)

2.YAXI社製のイヤーパッド

いきなりですが、今から純正イヤパッドの代わりを探すならYAXI製が正解です。

V-MODAはローランドのブランドで、実は日本の会社だったという話をこの記事で書きましたが、

YAXI株式会社もまた日本の会社でした(別タブでYAXI公式サイトに飛びます)。

実は他にもヘッドホンを所有しているのですが、そちらもYAXI社製を愛用しています。

触り比べるとGrado用スポンジの方は若干あら目です。

(YAXI社、ヘッドホンによって作り方を微妙に変えているのだろうか。だとしたらすごいこだわり。)

新品YAXI in 袋
黒と紫が映える。
外側がやや盛り上がる印象。

YAXIイヤパッドの中央に穴を開けて、高音の通りを良くするのも1案ではありますが、それはこの後の商品でやってしまったので、これはこのまま大事に使おうと思います。

音質の変化は特に感じずです。

カラーリングは黒と紫の二種類。1セット2000円なり。

デジチン

写真だと、かなり鮮やかなパープルでなかなか映えます。が、長期間(半年~1年)使っていると徐々に退色していきますので、そこが気になる方はブラックを選ぶのが正解です。

補足:YAXIパッドの退色について

Grado GW100以外でもYAXIのイヤーパッドを使っています。

具体的にはKOSSのPortapro(ポタプロ)用の赤色&黄色なのですが、元の発色が良いだけに1年も使うと退色&汚れが目立ってきますね。

(室内利用がほとんどなので、外出して使ってる方はもっと早く交換したほうが良いかも?)

ただ、スポンジがポロポロ取れるわけでもなく、見た目を気にしなければまだまだ使えそうです。

下が1年間使ったもの。だいぶ汚れてるな…。

自分は↓のセットを1つづつ買っているので、もうちょっと使ったら交換かなと思ってます。

3.ゼンハイザー HD414

世界中のGrado紳士が昔から使っている代替製品。

中央部に穴をあける改造も世界中で行われている。

※「Modification Grado HD414」でググるといっぱいでてくる。画像検索に登場するアヒルのオジサマはまさに紳士である。

中央部を切り取ることで、気持ち高音が出ているような。

黒+黄色の刺激的な配色。個人的には好き。
(自分でも思うけど、もうちょっとキレイにやろう…)

このパッドは純正イヤパッドと比較すると、結構ザラつきがある

なんというか「THE スポンジ」といった趣がある。

もしかしたら他のGrado純正イヤパッドもこんな感じなのかもしれない。

ザラつきが激しい分、固定力は他のオンイヤー型に比べると、やや高い……かもしれない。

お値段1ペア 750円くらい。

完全に余談ですが、このイヤーパッド用のヘッドホンが生まれたのは1968年、50年以上昔である。別タブでゼンハイザーの公式サイトへ

そんな昔のリペア用品が今でも買えてしまう事が、普通にすごい。ゼンハイザーすごい。

4.GeekriaのGサイズ

さて、最後の製品となりました。なんだかんだで使ってるGeekriaのGサイズです。

Geekriaはどこの会社だろうかと調べたところ、「マーケティングはカルフォルニアで、製造は中国」とのこと。(別タブで公式サイトへ

Amazonレビューによると、ものによっては変形したものが届いたりするそうですが自分のものは当たりだった様子。

箱入りで、半分で折りたたまれた状態で届きました。

このGサイズですが、他のイヤパッドとは性質が異なります。

耳に乗せ型(オンイヤー)ではなく、ぎりぎりアラウンドイヤーになってない型です。

耳の外周部が当たる感じですが、内部は緩やかな傾斜がはいっており、ちょうどよくヘッドホンが固定されます。

なおスポンジ素材は肉厚で、しっかり形が保たれる印象。

ヘッドホンの見た目は、他のタイプと比べてゴツくなります。デカイですからね。

ドーナツ型に穴が空いておりますが、Gradoのドライバー径とジャストフィットしており、工作精度は高いです。

耳の周辺を覆うので、高音をだしつつ低音を逃さない音になります。

Geekria、YAXI、純正
ふたまわりくらいデカイ。
そして分厚い。YAXIパッド2つ分くらい。

ただ、ずっとつけていると夏場は少し蒸れてくるかな。ホールド感は良いのですが。

それでは最後に極厚パッドをつけた勇姿を映して締めたいと思います。

外側
装着側
横から見た図

まとめ

色々つけ心地を比べてみましたが、個人的には装着感と音質、お値段で

Geekria > YAXI > 純正 >>> HD414

という結果になりました。

ヘッドホンは下手すると一日中付けて回る事になるので、音質も大事ですが、装着感(&お値段)も大事な検討材料になります。

デジハム君

イヤーパッドを変えるだけで、装着感がかなり改善されることがわかりました!

他のヘッドホンでもイヤパッド交換は有効なテクニックだから覚えておこう。

デジチン

以上、Grado製ヘッドホンのイヤパッドのご紹介でした。

皆様のGradoライフのお役に立てれば幸いです。

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