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iPadアプリ解説者のためのダヴィンチリゾルブ解説の話

2024年9月27日

あなたは、ダヴィンチリゾルブというソフトをご存知でしょうか。
ブラックマジックデザイン社製の総合動画ソフトで、パソコンやMac版だけでなく、iPad版もあります。

Adobeの動画編集ソフトであるPremiereやAfterEffects、音声編集のAdobe Auditionに近いプロフェッショナルなソフトです。

が、ほとんどの機能を無料で使えるのが魅力です。

95%の機能が無料で使えるとされていて、残りの5%は何かというと?

例えば音声のAI文字起こし機能(精度は非常に高い)や、GPUを搭載している場合の動画エンコーディング時にその機能を活用できる点です。

つまり基本機能は無料の範疇なのです!すごい。

さらに、学習リソースも豊富で、日本語で書籍やYouTube、Udemyなどで学ぶことができます。

私もパソコンでYouTube動画を作るために何か良いソフトはないかと探している時に見つけたのがダヴィンチリゾルブでした。非常に優れたソフトです。

iPadアプリ解説動画について考えること

私はよくNomadSculptやZBrush for iPadの解説記事を書いています。

解説したい機能を画面キャプチャ(静止画)して、それに解説を付け加え、さらにブログで補足するスタイルです。

この方法はスピーディに進められて、思いついたらすぐに書けるのでメリットがあるのですが、やはり動画で流れを説明した方が分かりやすい場合もあります。

そのため、以前はブログ記事にgifアニメを付けていました。
しかし、これはいくつかの問題がありました。

まず、ファイルが重いこと。gifアニメは古くからあり、どんなデバイスでも再生できるというメリットがありますが、解像度が低くても意外と容量が大きくなってしまいます。

また、iPhoneやiPadで撮影した動画をブログにアップすることもできますが、これもファイルサイズが大きくなりがちです。

デジチン

例えばiPad pro12.9で 録画をすると、12秒で48.6MB。解説記事で使う動画にしては、ちょっとリッチすぎる。。。

iPad純正の機能では解像度を後から変更できず、かといって怪しいアプリやウェブサービスを使うのも気が引けます。

ここで役立つのが、ダヴィンチリゾルブです。
無料で使える高機能な動画編集アプリで、再生速度を変えたり、注釈を入れたり、解像度を変更することが可能です。

iPad版ダヴィンチリゾルブの注意点

ダヴィンチリゾルブは、パソコン版とiPad版で同じユーザインターフェースを使っているので、パソコン版に慣れている方なら特に迷うことはありません。

デジチン

はじめはとっつきづらいので、書籍とかUdemyとか、ある程度体系化された学習コンテンツで学ぶのがおすすめです。

ただし、iPad版ではパソコン版では標準で表示されている機能が一部隠れています。

これらの機能は、ショートカット設定画面を開き、表示を登録することでアクセスできるようになります。

iPad版はまだ実験的な位置付けなのかも?と思っていましたが、今のところ問題なく使用できます。

また、iPad版では「クイック書き出し」機能があるものの、解像度を変更できないため、使い勝手に少し難があります。

全てiPadで完結するという気軽さ

主に使うのはedit画面と、deliver画面。

この二つの画面で、注釈を入れたり、書き出しを行うことができます。

本当はこここそ解説を入れると良いのだとは思うけど、もう少し慣れたらにします。

デジハム君

このワークフローの良さはなんといっても、全てiPadで完結可能なこと!

  1. NomadSculptやZBrush for iPadで説明したい操作をしつつ、録画する
  2. 録画データをDavinci Resolveに送り、注釈を入れたり適切な解像度にして書き出す
  3. 書き出した動画をブログ(Wordpress)にアップする

これで動画解説付きブログ記事の完成!

ここまで全部iPadで済んでいるので、気軽にアイデアを形にして、共有できるわけです。

デジチン

特にタッチパッド付きにSmartkeyboardにしてから、すごい捗るようになりました。

ペンシルや指タッチだと、テキスト入力が微妙にやりづらい時があるのです…

動画解説のノウハウが溜まって、自分の中で気軽に共有できることが増えたら、

それらをまとめてYoutube用の動画を作くれるようになるかもしれない。夢がありますね。

デジハム君

ちなみにファイルサイズですが、どれくらい圧縮できるかというと…

iPadの録画で撮ったそのままを使った場合。(さっき出した画像と同じですね)

12 秒で48.6MBでした。 ※1440p

で、これを、

  • 解像度を720p = 1280 * 720 にして
  • フレームレートを24FPSに下げて(いや充分なめらかですよ
  • 少しカットしたり、再生速度を早めて8秒にしたら

2.2MBになりました。 脅威の容量 20分の1。

ちなみに以下の動画になります。チュートリアル的な使い方をするなら十分な解像度だと思います!

ちょっとdaVinciを使い込んでみる。

「iPad専用アプリ」がリリースされているけど、隠し機能が多すぎる…ということでちょっと使い込んでみた。

解説に使う「やじるし」や、「囲い」「テキスト」は自作しよう

動画編集ソフトあるある(というか、3DCGソフトというかblenderとかも)ですが、痒いところに手がかか流ものは、

大抵はプラグインのお世話になったりします。ただ昨今の円安のおかげで(一時期よりだいぶマシになりましたが…)なかなか手軽が届かない価格帯になっています。

そして後述しますが、高いプラグインを買ってもパソコン版でちゃんとと動いても、iPadではうまく動かないかもしれません。

ここは一旦基本に立ち帰り、「無いもんは自分で作る!」の精神でいきましょう!

小見出しの「解説に使う「やじるし」や、「囲い」「テキスト」」はダビンチの基本機能で再現できます。

テキスト系は「テキスト+」という機能でかなり色々な表現ができますし、「囲い」もその延長でテキスト+にDVEエフェクトをつけると、
作れます!(私はここの記事を参考にさせていただきました!)

「やじるし」も、Procreateなどでやじるしを描いて「トリミングした上でPNGで保存」で簡単に作れちゃいます。

フェードイン・アウトも簡単に設定できるので、メチャクチャオシャレ解説でなければ必要十分!

……というか美しいものを作ろうとすると、疲弊して続かないので、良き落とし所を探っていく必要があります。

デジハム君

Procreateなどを使うあたりも、ある意味でiPadで完結するの延長ですね。

購入したプラグインは一部動くけど、あんま期待するな!

私は一時期オシャレYoutube解説を目指していろいろ有料プラグインを買っていた時がありました。(円安….!!)

それらはMotionVFXという、daVinciResolveやFinal Cut Pro用のプラグインを売ってるサイトで買ったりしていました。

デジチン

確かにオシャレなモーションで、パソコンではちゃんと動いてました!

ただ、「さすがにiPadは対応していないだろうなぁ…」と思っていたところ、なんと専用アプリでダウンロードできるというまさかの展開でした。

やった!!と思っていたところ、残念なお知らせですが、有料プラグインに関しては

「(超訳)iPadの制約で全部の機能をうまく動かせないんだ…ごめん!」というお知らせをダウンロード時に知ることに。

この後しばらくiPadに有料プラグインを落としてdaVinci Resoleveを触っていたのですが、感想を言うと

デジチン

読み込むし、認識するし、一部のプラグイン内のエフェクトは動く。ただ、アニメーションが途中で途切れたりするものなど、

すべてが100%動くわけではない。

ということがわかりました。全く使えない、と言うことではないのです。

もう少しさわって、Fusion機能あたりに課題があることを知る。

daVinciResolveにおける、aftereffect的な機能は「Fusion」と呼ばれています。

これもiPad版だと隠し機能です。いわゆるノードと言われる項目をつなげて特殊効果を作っていく画面です。

Blenderや最近の3DCGだと結構一般的な仕組みのようです。

無料/有料プラグインの多くも、ここをうまく使って、作られております。

ここらを少し触っていたのですが、なぜFusion機能が隠し機能扱いなのか、なんとなくわかってきました。

まず、PC版には存在する「Fusion コンポジット」と呼ばれるエフェクトが表示されないのです。

もちろん回避策はあると思うのですが、ここを入り口にノードを組んで自分の狙った効果(例えばアニメーションするやじるしとか)を作っていくので、

ここがパソコン版との違いなんだなと思いました。

また、Fusion画面で作ったノードを保存しようとすると、明らかにiPadっぽくない保存画面が出てきます。

iPad… というか、iPadOSは、そもそも大昔は存在せず、iOSで動いて、徐々にiPadらしさが出てきた経緯もあるのですが、

動画周りでまだ完全にmacOS相当にはなっていないのでしょう。

デジチン

そんなわけで、動く機能に関してはありがたく使わせてもらい、

iPadの制約上仕方ないものは、いつかAppleが解決してくれることを祈りつつ、触らないでおくのが良いかと思います!

ただ、何度もでも強調しますが、アプリ解説動画を作るには、daVinciResolveは十分すぎる力を持っています!

うまく活用していきたいですね!

デジハム君

まとめ

私は普段から、NomadSculptやZBrush for iPadのデジタル造形アプリについてブログで解説することが多いです。

特に「ああ、動画で説明したいなあ」と思った時、ダヴィンチリゾルブを活用すると、作業がさらにスムーズになると感じました。

間にDavinciResolveを挟むとだいぶ幸せに慣れそうだと思った。

パソコン(Windows,Mac)使いも、相変わらずDavinciResolveは無料で使えるのでアプローチは有効なはず。

デジチン

もちろん、「私はpremierが好き!」「Final Cut Proが好き!」という方はぜひそちらで!

何か自分のノウハウを共有したいけど、手間が大変…という方のお役に立てば幸いです。

参考情報

自分はdaVinci Resolveを学び出した時、Udemyで”machosukeさん”の動画で基本を学びました!

(もうUdemyのアフィリエイトは面倒なので張りません笑)

そこで主にEditページの基本を押さえた後に、daVinchiのバイブルと呼ばれる以下書籍でさらに詳細を学びました。

著:玉井 雅利
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こちらの書籍の作者は映画の監督もされているので、「編集工学」という概念を学ぶきっかけを得ることができました。

デジチン

最初に何かの映像Aを写し、その後意図した映像Bを流し、最後に映像Cを流す。

映像Bの内容を変えるだけで、人が抱く印象は思いっきり変わる的な。。。

私は映像作りはさすがに追いきれないので手を出していませんが、非常に学びのある一冊でした。

パソコン版のdaVinciはそこまで有効活用できていないのですが、そこで学んだ知見が、iPadで外にいながら動画解説になるとは思ってもみなかったので、

人生何があるかわからんという思いと、やりたいことが繋がったという不思議な感覚になっています。

何はともあれともあれ、今後はちょくちょく動画解説を挟みながら、皆様の創作ライフ(そして自分のものね!)をサポートできればと思っています!

もし「こんな解説読んでみたい!これ知りたい」というのがあればお気軽にコメント欄から

ご連絡いただければと思います!

デジハム君

以上、ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

今回もお疲れ様でした!お茶にしましょう〜

いきなり頑張っちゃうと疲れちゃうので、

ときどき休憩を入れながら、ちょっとづつ体得していきましょう〜!

リプトン
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※特に紅茶☕️でなくても全然OKです笑.上のAmazonリンクをポチってもらって、なんでも良いので購入いただくと、でじちんのお財布が暖かくなります!

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