創作活動

ゼロから始めるオリジナルフィギュア制作 超入門 (Youtube抜き出し版)

2024年5月8日

デジチン

この記事は以下のYoutube動画の内容をブログ化したものです。

動画解説と合わせて見てみてくださいね!

こんにちは でじちんです

この動画ではオリジナルフィギュアの作り方を10分で解説します。

順番としてはデジタル造形をまず行って 3Dプリンターで出力して

作品を洗ったり乾燥させた後に 最終的に筆で色を塗っていきます。

主な流れはこの3ステップになります

1つづつ ステップを踏んで説明していきます

1:手描きスケッチとデジタル粘土

アイデアをスケッチする


では早速作っていきましょう。 まずはじめに、手描きでスケッチをして、それからデジタル粘土で形を作っていきます。

今回は、可愛いチンチラちゃんを作ろうと思っているんですが、カタチがいまいちわかってないので、まずは手で描いて形の理解を深めていきます。

この段階で、写真や画像などの資料を集めておくと、後で造形していく時にスムースです。

デジタル粘土(NomadSculpt)をこねる

ここからはiPadでデジタル粘土をこねていきます。

自分がよく使っているのはノマドスカルプトというデジタル粘土アプリです。

超高機能なのに直感的に使えて、しかも買い切りで買えるのでおすすめです。

Apple Pencilがなくても、動画みたいな形で手でガシガシ作っていくこともできます。

今回はデフォルメ度の高い、マルっとしたキャラクターを作っていきたいなと思っています。

顔の形が大体できてきたので、デジタル粘土をグルグル回しながら耳の形とか細部の方を整えていきます。

なんとなく腕を組ませたら面白いかなと思っていたんですが、そのままスーツを着せてみようと思って形を作っています。

こんな感じで思いつきで作っていくのも結構楽しいですね。

ここらへんから形にメリハリをつけるために、端っこを角張らせたりエッジを立てたりしています。

ノマドスカルプトには色んなブラシ(ストローク)がありますが、形にメリハリをつけるときにはクリースというブラシをよく使います。

そろそろベルト部分を作っていこうと思うんですが、ノマドスカルプトのチューブブラシは非常に便利です。

断面の形を後で変えたり、ねじったりとか、あとでどんどん修正ができるので、人間の髪の毛とか作る時もすごい使いやすいです。

だいぶ形が仕上がってきたので、ここからさらに細かく調整をしていきます。

移動ブラシなどを使って、ちょっとずつこづいていって、少しずつ形を整えていきます。

1つの形を作るにしても、いろんなやり方があるので、どんどんデジタル粘土を触っていくのが上達のコツかなと思っています。

いいですねえ、だいぶ丸っこい動物のようなものが出来上がってきました。

ノマドスカルプトには色を塗る機能もあるので、この後の塗装のイメージをつかむために簡易的に色を塗っています。

ちなみに、すごいメタリックな感じにしたり、ガラスみたいな光の屈折を表現することもできます。

最後にポリゴンの数を減らす、デシメーションという作業を行ってこの造形のパートは終了になります。

2: 3Dプリントの準備と実行

ここから3Dプリントのための工程に入っていきます

パソコンにデータを移して、スライサーソフトで3Dプリンターが読み込めるデータに変換していきます

今回は中空構造で作るので 抜き穴を2つ作って、その後にサポート材をつけていきます。

自分の場合は自動でサポートをつけて、その後に手動で何本かサポートを追加していきます。

データが完成しました。

3Dプリンターは細かな層をたくさん重ねて形を作っていくので、小さな作品でもかなり細かな表現が行えます。

以上でデータの準備は完了で、

ここから実際にプリンターを起動していきます。

色々と準備が必要なんですが、一つだけコツを上げるとすれば

材料も機械もとにかく温めまくるというのが大事になります

自分はちっちゃなコタツみたいなもので とにかく温めまくります

材料になるレジンも温めて とにかく 振ります

めっちゃ疲れますが振ります 材料になるレジンは


ドロッとした液体ですが、温めるとこのようにサラサラになります。

先ほど作った作品データを3Dプリンターに読み込ませて実行します。

今回は割と小さめの作品なんですけども、2時間40分と出たので後は成功することを祈って待ちます。

はい、出来上がりました。

後はこれが無事に出力ができているのか?

大丈夫そうです。いやー、良かった良かった。


無事に作品ができていることを確認したので、ここから作品の取り外しと後片付けを開始します。

アルミのバットの上にプレートを置いて、作品をスクレーパーでガシガシ取っていきます。

はい、無事に取ることができました。

お片付けにはいろんな方法があるのですが、自分はキムタオルにアルコールを染み込ませて拭き取っています。

余ったレジンはフィルターにかけて、また今度使います。

ここから作品を洗浄していきます。

少し水を溜めて、刷毛で優しく洗っていきます。

自分はこの後、超音波洗浄器でがっつりレジンを落とします。


内部に溜まったレジンもこれで落とせるのでおすすめです。

洗浄が終わったらすぐに乾燥させます。

自分はあちこちから風が当たる台座を作って、そこで一気に乾燥させています。

乾いたらUVライトを当てて 二次硬化を進めていきます

作品の表面がサラサラになるのが一つの目安です


最後に洗浄に使った水なのですが、このまま下水に流すのはNGです。

なので、UVライトや太陽光などに当てるなどして、下処理をした後に処分していきます。

以上で3Dプリントのパートは終了です。

チンチラちゃんも綺麗に出てきてくれました。

この状態も個人的には結構好きなんですが、今回はガッツリ色を塗ります

3: アクリル絵の具で、筆塗り


自分は水で洗えて希釈もできるアクリル塗料をよく使っています。

シタデル、ファレホ、アーミーペインターなどが有名ですね。

下準備として絵の具の食いつきが良くなる「プライマー」を最初にまんべんなく塗っていきます。


その後、チンチラちゃんのベースの色になる白を塗っていきます。

最近は広い面も細かなところも塗れるフィルバード筆をよく使っています。

次に、チンチラちゃんの模様の色になる紫の部分を塗っていきます。

アクリル絵の具は乾燥がとても早いので、薄く希釈した塗料を何度も何度も塗り重ねていきます。

次は、口元や手、耳の奥などの明るいオレンジを塗っていきます。

細かなところは先っぽが尖っている面相筆で、ちょっとずつ塗っていきます。

いよいよここで、黒で目や口を塗っていきます。

目に色が入ると命が宿りますね、いいですね。


ネクタイはちょっとリッチに蛍光色で塗ってみることにしました。

フィルバード筆だと広い面積もこういう感じで塗っていけるので便利ですね。

次はベルトを何色で塗ろうか考えていたんですが、革っぽさを出すために明るめの茶色を使います。

こういう明るめの色は綺麗に発色するまで何度も何度も重ね塗りをします。

この続きはまた後でやります。

次に塗るパンツは紺でいきます。この色も結構明るいので、何度か塗り重ねる前提で進めていきます。

なのでまず一回塗って、他の色を塗ったりしている間に乾いたらまた塗り重ねていくイメージです。

ここまでで一通り色が塗れたかなと思います。

全体にもう少し色味が欲しかったので、青系のシャバシャバな塗料を全体的に塗っていきます。

溝の部分に塗料が溜まるので、その部分が暗くなって形の境界線にメリハリがつくようになります。

最後にグルグル回してチェックをします。結構良い感じに塗れたんじゃないでしょうか?

塗料が乾くとマットな質感になり、また雰囲気が変わってきます。はい、塗装がうまく完成しました。

毛並みの表現とかもちょっと意識しました。いやー、いい感じになりましたね。良かったです。

やっぱり目にハイライトが入ると、命が宿りますね。


最後に、今回持ち手として使っていたサポートをニッパーで取っていきます。

普段は洗浄をうまくするために、3D出力完了後に取ることが多いです。

このサポート材をプチプチと取っていったら完成になります。

完成!

完成したら、写真に撮ったり棚に飾ったりしてニッコリすることが何よりも大事になります。

今回の動画は以上になります。普段は動画に映っているようなワケあり感のあるキャラクターを作って色を塗っています。

細かい作り方などはブログにも書いているので、よかったら見てみてください。

それでは次の動画でお会いしましょう。ご視聴いただきありがとうございます。

それではまた!

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