NomadSculpt チュートリアル・使い方

シンメトリー機能の調整(ワールド、ローカルの解説)

ローカルシンメトリーの調整を行なっているところ
でじちん

デジタルねんど造形を進める上で、特に序盤〜中盤にお世話になるシンメトリー機能。

左右対称(※)に作れるとても便利なものですが、その左右対称が意図せず崩れてしまった場合のリカバリー方法をまとめます!

※実際にはXYZ軸すべて同時に対称化もできますが……左右対称を1番使うよね、ということで!

シンメトリー(対称)の基準点って何?

他の3Dソフトでも出てくる概念で、何が真ん中の基準か?を表す「XX原点」という言葉があります。

簡単に説明すると、何が世界や、デジタルねんどの中心かを表す言葉です!

特にNomadSculptの場合はシンメトリー機能の基準として大事になってきます。

そして

NomadSculptでは、世界の中心はどこ?を表す、「ワールド」と、

一つのデジタルねんどの中心はどこ?を表す「ローカル」という

2つの基準をうまく理解して使い分けると、シンメトリーをうまく使うことができます。

でじちん

新規プロジェクトを開始した時に表示される球体なんかは、ワールド原点もローカル原点もバッチリ揃ってるので、

シンメトリー機能を使って凸凹つけてもきちんと左右対称になるというわけですね。

「ワールド」と「ローカル」を見比べてみる

「ワールド」の場合

NomadSculptで新規作成を行なった時に球体が現れますが、初期設定では「ワールド」でシンメトリー機能は動作しています。

この場合、方向ブロックでいうところの「正 (front)」が左右シンメトリーの基準になります。

最初のうちはこの「ワールド」でも特に問題ないのですが、パーツ分けしたり、ギズモで移動、回転をするとシンメトリーが、うまく動かなくなってきます。

「ローカル」の場合

「ローカル」の場合は「ワールド」と異なり、どこが正面かデジタルねんどが自体が記憶しています。

なので細かなパーツ分けをしていても、そのパーツの中での左右対称を保って作業を進められます。

ただ、注意しないと「ローカル」はいろんな理由でシンメトリーがズレて行きやすいです。

でじちん

「現在のシンメトリーがどんな状態かわからない!」という方は、慣れるまでは、

「線を表示」「平面を表示」はチェックをつけておくと、どこが中心になっているかわかりやすいので、オススメです!

いつの間にか、シンメトリーがズレてる!

もくもくと作業に没頭して、あるとき「あ、なんかズレてる!」となって凹む時があります。

どういう時にズレが発生していくのでしょう?

その1:一瞬シンメトリーを切って、少しデジタルねんどを触った

シンメトリー機能は左右対称である前提で動いているので、片面だけ凸凹してると、そこからズレ始めることも…

もし、思い切り左右で異なるポーズをつける前であれば、「対称 > ミラーリング」同じ形状をもう片方に移すことができます。

その2:Gizmoで、XYZの交差点から、思いっきり移動した。

この場合はワールド原点を使ったシンメトリーが効かなくなるだけで、

デジタルねんど自体を中心と考える、「ローカル」に切り替えればそのまま作業可能です!

その3:「ワールド(XYZ軸の交点)」からもずらしているし、デジタル粘土も結構触りまくって左右非対称になってる

手動で直しましょう!

「対称 > Gizmo(編集)」を押すと、中心線を再定義するためのギズモが発動します。

できる限りきっちりかっちり合わせる場合は、「グリッド」や「Gizmoのスナップ」をONにしておきます。

グリットを表示した上で、家のアイコンを押して、真正面にすると、さらに合わせやすくなりますよ!

その4:nomad以外でデータをつくった、そしてそもそも左右対称じゃない(物理粘土を3Dスキャンしたとか)

これも「その3」と同じく、手動でシンメトリの調整を行う必要があります……が、

カクカクした人工物っぽいものや、ポーズをつける前の人体などではない場合、

あえてそのまま作業を続行するのもありだと思います。どうしてもシンメトリーを使いたい場合は、

「対称 > ミラーリング」などで、きちんと中心を合わせていくのが良いです!

まとめ

シンメトリー機能は、特に作品制作の序盤に大変活躍します!

いつの間にか左右にズレが発生した場合は、以上の方法で修正を試してみてください!

ただ、制作途中のどこかのタイミングで….

シンメトリーを切ってゴリゴリとデジタルねんどを盛ったり、切ったり、くっつけたりして、ダイナミックに操作するタイミングがきます。

タイミングによっては、微調整に時間を費やすより、初めからやり直したり、シンメトリーを切って次のステップに進んだ方が良いケースもあるので、

うまく便利機能を活用して行きたいですね〜!

今回もお疲れ様でした!お茶にしましょう〜

いきなり頑張っちゃうと疲れちゃうので、

ときどき休憩を入れながら、ちょっとづつ体得していきましょう〜!

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